先生の一言めは「良心的な先生ですね」
既にじゅうぶん説明受けていてアナタの質問に答えてくれてるよ、と。
その後説明してくれたのは、まず一般論。
・悪性有無はわからない。「取り出したものを検査しないとわからない」と言われた患者は
不安になるかもしれないけど、そういうもん。
血腫があると悪性の可能性が高いと言われているが、私の場合はそんな兆候はない。
・病院や医師によって手術する/しないの基準が違うのはしょうがない。
MRIが普及する15年前くらいまでは「悪性だったら怖いので、こぶし大以上なら手術」が
普通だったので、その頃最前線だった60代以上の医師はすぐ手術って言いたがる人もいるとか。
J大学病院では大きさは関係なくて①貧血があるか②閉経まで我慢できるか
③不妊・流産の原因になっていないか、の3つで手術を勧めるかどうか決める。
しかし③についても経験則で6cmを基準としているが
T大学病院ならもっと大きくなるまで手術しない、など科学的な裏づけはない。
もっと大きくても産んだ人もいるんだって。ただ、不妊や流産はまだいいけど
早産は赤ちゃんに障害が出たりして困る、と先生は言っていた。(そりゃ不妊や流産は
処置だけですむから医者はそう思うかもしれないけどさ、患者はどれも困るよね。)
で、私の場合
・だいたい10cmの筋腫がある。
真ん中が色が違っているのは、血がいかなくなって変性し壊死しているだけで問題ない
(これは初耳、前に説明受けたときは色の違う箇所がない写真だったの)
・貧血があるので手術した方がよい。
「治すには妊娠出産するのが一番なんだけどね~」と軽く言われてしまった。
で、「産んじゃった後再発したら摘出すればいいんだ」と。
傷つくような言い方ではないので平気だったけどさ。
・腹腔鏡手術の必要はない。この場所・大きさだと手術の際に内膜が傷つくのが避けられず、
子供を産むときは帝王切開になってしまうので頑張って傷を小さくしたところで、
腹腔鏡手術に伴う合併症とかのリスクを侵す価値がない、という状態。
・リュープリン注射は、手術時の出血を少なくするため6ヶ月しっかり受けた方がよい。
・J大学病院で手術するなら腹腔鏡は1年半待ち、開腹でも来年4月になる。
がんの人の手術をどこに入れるか悩むくらい混んでる状態。
ということで新情報は変性の話とリュープリンの件くらいだった。
「何も問題なく丁寧に診察してくれてるから、今の病院でよく相談して手術を受けるのがいいですよ」というのが先生の意見。言外に「わざわざ大学病院に来なくても今のとこで十分なのに」って感じがあったかもしれないけど、偉ぶった感じはないし、私が納得顔をするまで「大丈夫かな?」と聞いてくれた。
結局、何にも診察しないで話しただけなのに15分以上は診察室にいたと思う。
3分診療は嘘だった。納得せずにもっと質問したら、全部答えてくれそうな雰囲気。
----- 受けてみて -----
新しい治療法とか、役立つことがあったわけじゃない。だけど
太鼓判を押してもらえた、というのはすっごく大きかった。
今の病院は、先生が忙しくて疲れた顔してたり、異動の引継ぎが甘かったり、とか多少気になる点があって
これが診断や治療に影響してたら...というのが最大の不安点だったわけだけど、安心して手術に進める。
お腹を切って傷が残るのはしょうがないよね。仕事復帰に1ヶ月以上かかるのも、準備をして対処すればいい。
帝王切開が前提なのは残念だけど、産めないわけじゃない。
しかも
MRIや検査結果のコピー代はとられなかったし
セカンドオピニオンの自費診療(30分3万円かな)を回避して一般の初診扱いにしてもらえたし
紹介状がなくても、MRIで代替して紹介状扱いにしてくれて初診特定療養費も不要
あわせても診察2,100円+交通費460円だけで済んでしまった。
私って運が良かったんだろうか。これが普通なのか、たまたまなのかは不明。
「セカンドオピニオン外来に行かずに、セカンドオピニオンを受ける」作戦が成功したのは事実。
先生に言われたことや治療内容と、質問をまとめた紙に【受診の目的】を書いといたのが効いたかも。
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「治療方針がこれでいいのか確認したい」
「腹腔鏡手術が適応するのか聞きたい」
「現在の方針で問題ないとわかれば早期に手術してしまいたい」
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と一番上にハッキリ書いといたのよね。先生にどうして欲しいのか、を伝えることも大事かも。
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